その他の鼻の施術

 

鼻の施術についてのアプローチ方法について

アプローチというのは、どのようにメスを入れ、どのように施術を進めていくのか、ということを意味します。
なぜこの話をするのかというと、鼻の施術は狭い場所で正確な操作を行う必要があるため、施術を成功させるには、アプローチの習熟が欠かせないからです。施術を受ける方も、どのようなアプローチが存在するのかを、大まかに知っておいた方がいいと思います。

鼻の施術におけるアプローチは全部で6種類あるのですが、一般的に広く用いられるのは以下の3種類です。

1. 鼻翼軟骨下切開の解説

鼻先を触るとちょっとこりこりしていますが、ここには「鼻翼軟骨」という軟骨があります。鼻翼軟骨は鼻柱(2つの鼻の間を隔てる壁)から鼻の尖端、そして鼻翼(小鼻のことです)の途中までつながっています。この鼻翼軟骨の鼻翼側の縁にそって、鼻翼を鼻の穴の内側から切開していくのが、鼻翼軟骨下切開です。

このアプローチは主に、鼻尖をとがらせる鼻尖部縮小術や、鼻の根本から尖端までの鼻筋を通すL字形の人工軟骨(プロテーゼ)を挿入する場合に用いられます。無駄な剥離を抑えることができ、鼻の外部に傷痕が残らないというメリットがありますが、視野が限られるため、経験の乏しいドクターにはちょっと難しいかもしれません。

2. 鼻軟骨間切開の解説

鼻翼軟骨の上(鼻根に近い方)には、外側鼻軟骨があります。鼻翼軟骨と外側鼻軟骨の境界にそって鼻の穴の内側から切開するのが、鼻軟骨間切開です。

このアプローチは主に、鼻の根本だけにI字型のプロテーゼを単独で挿入する場合に用いられます。日本人は鼻孔が小さく、鼻翼軟骨下切開よりも視野が狭くなるので、施術はやや難しく、ドクターの手腕が問われます。しかしこれも鼻翼軟骨下切開と同様に、鼻の外部に傷痕が残らないというメリットがあります。

3. 経鼻柱切開の解説

2つの鼻の穴を隔てている鼻柱の中央を切開し、施術を行うというアプローチです。鼻柱の中央部分が最も壁が薄く、施術後の傷痕も目立ちにくいので、ここをV字形やステップ型に切開するケースが一般的です。
このアプローチは「オープン・アプローチ」とも呼ばれており、広い視野を確保できるため、施術が行いやすいという特徴があります。その反面、鼻柱に傷痕が残るというデメリットもあります。ただし実際の傷痕はほとんど目立ちません。

この他にも、わし鼻修正等で鼻骨を切除する場合には、鼻根部と鼻の両サイドを2mm程度切開する「小皮膚切開」というアプローチがあります。また頭蓋骨の鼻の穴にあたる部分を梨状孔といいますが、この梨状孔の縁にそって鼻の穴の内側から切開を行う「梨状孔縁切開」というアプローチを、鼻骨切除で用いるケースもあります。

ここで重要なのが、施術内容に最適なアプローチを選択することです。オープン・アプローチでも傷痕はそれほど目立ちませんが、可能であれば鼻の穴の内側からのアプローチを選択する方がいいでしょう。このような発想は、施術を受ける方にとっても重要です。オープン・アプローチしか用いることのできない、技術レベルの低いドクターを選ぶのは、賢明だとはいえません。

 

鼻翼挙上術(正面から見た時の鼻の穴の大きさを抑える)

鼻翼挙上術
(鼻の穴が大きく見える人におすすめ) とは

鼻翼挙上術とは正面から見たときの鼻の穴の大きさが、なぜか大きく見えてしまうケースの施術です。
日本人の鼻の穴は決して大きくありません。鼻の穴が大きく見えている場合でも、鼻の穴そのものが大きいケースは少ないのです。日本人の場合、鼻の穴が大き く見えるのは、鼻翼の位置に問題があるケースがほとんどです。鼻翼の位置が通常よりも下に来ているため、正面から見たときの鼻の穴が大きく見えてしまうの です。

施術について

このようなケースで鼻柱の長さが十分にある場合には、「鼻翼挙上術」を行います。施術の内容は以下の通りです。

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Step1

まず鼻翼の付け根のラインから、0.1~0.2mmだけ上の部分を切開し、鼻翼を付け根の部分から切り離すと共に、鼻翼の組織の一部を切除します。

 
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Step2

切り離した鼻翼をフックで持ち上げて保持しながら、頬側の底面部分に加工を加えます。
具体的には、組織の一部を水平方向に紡錘状に切除し、切除したラインを縫合します。
こうすることで底面部分の上下方向の長さが短くなります。

 
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Step3

短くなった底面部分に合わせて、鼻翼を底面に縫合します。
これによって鼻翼の端が上に移動するわけです。

麻酔は部分麻酔、施術後はその日のうちにお帰りいただけます。

この施術で重要なポイントになるのが、手術跡をいかにして目立たせないようにするかです。
鼻翼を切開する時に、付け根のラインから0.1~0.2mmだけずらしていますが、これが傷痕を残さないコツです。付け根のラインに沿って切開を行うと、傷の治りが悪く、縫合跡がデコボコになることが少なくありません。これに対して付け根のラインを外して切開を行うと、 縫合後の治りが早く、手術跡がほとんどわからなくなります。なお鼻柱が短い場合には「鼻中隔延長術」を同時に行います。

この施術は「一般的な鼻翼縮小術」に比べて複雑で難しいため、対応できるクリニックは限られてきます。
十分な経験を持つドクターを選択することをお薦めします。

  • ※施術のリスク:腫れ、むくみ、内出血
  • ※保険対象外治療となります。
 

鼻中隔延長術(短い鼻を長くしたい)

短鼻を修正してシャープな鼻に

日本人の鼻は欧米人に比べて短く、鼻尖が低くて丸いという特長があります。ご自身の鼻に関して次のようなご要望をお持ちの方は、決して少なくありません。

  • 短い鼻をのばしたい。
  • 上向きの鼻(いわゆる「ブタ鼻」)をなんとかしたい。
  • 正面から見たときに鼻の穴を目立たなくしたい。
  • 鼻を高くしたい。
  • 西洋人のようにシャープな鼻にしたい・・・

これらのご要望を持つに至る最大の原因は、実は鼻の短さ(短鼻)にあります。例えば鼻が上向きになってしまうのは、鼻翼の位置に対して鼻の長さが短いた め、鼻尖の位置が上がってしまうからです。また鼻翼の付け根が鼻尖より下に位置すると、鼻の穴が目立ちやすくなります。短鼻を修正すれば、日本人が持つ鼻 のコンプレックスの多くを解消できるのです。

短鼻の程度が軽い場合や、ほんの少しの調整でご満足いただける場合には、鼻尖部に耳介軟骨を移植する方法で対応します。耳介軟骨の厚みは1枚平均1mm程 度なので、通常は2~4枚重ねて縫合することで厚みを確保します。数mm程度(5mm未満)の修正であれば、この方法が適しています。この施術を「鼻尖延長術」といいます。

鼻中隔延長術とは

鼻中隔延長術とは

しかし重度の短鼻の場合や、より大きな改善をお望みの場合には、「鼻中隔延長術」がお勧めです。鼻中隔延長術なら、5~7mmに及ぶ、短鼻の大幅な改善が可能になるからです。鼻柱隔延長術は、その名が示すように、鼻中隔と呼ばれる部分を長くする施術です。

鼻の形状を作り上げているのは骨と軟骨ですが、上から鼻骨、外側鼻軟骨、鼻翼軟骨となっていることは、これまでにもご説明した通りです。

外側鼻軟骨と鼻翼軟骨は左右に分かれており、その間に薄い板状の軟骨が挟まれています。
これが鼻中隔軟骨です。この鼻中隔軟骨を取り出し、鼻中隔の延長に利用するのが、鼻中隔延長術なのです。

この施術は高度なテクニックが必要になるため、対応できるクリニックは限られています。また軟骨同士を部分的に分離して組み替えることになるため、3次元的なセンスも必要です。
鼻全体を伸ばすため、軟骨まわりの組織が柔軟であることも必要です。ただし日本人は鼻の組織が西洋人に比べて柔らかいので、これが問題になるケースは少ないようです。

なお鼻中隔延長のためにL型インプラントを使うクリニックもあるようですが、この方法ではインプラントが上に移動しやすく、数ヶ月後にブタ鼻になってしまうか、インプラントが鼻尖を突き破ってしまうことがあります。もしクリニックからインプラントによる鼻中隔延長を提案されたら、必ず断るようにしてください。

鼻中隔延長術手順

この施術は基本的に、鼻柱を切開して視野を確保する「オープン法」で行います。軟骨の位置を組み替えることで鼻全体の形を変えていく施術なので、施術箇所の視野が確保しにくいクローズ法で行うことは、適切ではないからです。また手術時間が2~3時間程度かかるため、麻酔も局部麻酔ではなく全身麻酔を行います。
施術の手順は以下の通りです。

ヒアルロン酸注入の流れ
  1. 施術を受ける方の耳から、耳介軟骨を取り出しておきます。
  2. 鼻柱を切開し、鼻翼軟骨上から鼻骨上までを剥離します。
  3. 鼻翼軟骨上の軟部組織を切除し、軟骨をきれいに露出させます。
  4. 鼻翼軟骨の頭側(外側鼻軟骨と接している部分)を切除し、外側鼻軟骨との結合を切り離します。これは鼻翼軟骨の位置を動かせるようにするためです。
  5. 左右の鼻翼軟骨を切り離し、鼻中隔軟骨の前縁(先端部分)を露出させます。
ヒアルロン酸注入の流れ
  1. 鼻中隔軟骨の一部を切り取って採取します。
  2. 採取した鼻中隔軟骨を2分割します。これは2枚重ねにして強度を確保するためです。
  3. 採取して2分割した鼻中隔軟骨を、残してある鼻中隔軟骨の前縁に固定します。これによって鼻中隔軟骨を延長します。鼻中隔軟骨は必ずしも鼻の真ん中に位置しているわけではなく、左右どちらかに偏っているケースが一般的です。そのため採取した鼻中隔軟骨を固定する場合には、元の鼻中隔軟骨が左右どちらに偏っているかによって、固定位置を決めます。例えば右側に偏っている場合には、2枚とも左側に固定すれば、全体のバランスが取りやすくなります。偏っていない場合には、元の鼻中隔軟骨を採取軟骨2枚で挟み込む形で固定します。
ヒアルロン酸注入の流れ
  1. 延長した鼻中隔軟骨に合わせて、鼻翼軟骨の位置を先端方向にずらします。鼻中隔延長はI型インプラントによる隆鼻術を同時に併用することがあります。I型インプラントの下端に耳介軟骨を付けて、鼻尖部分の形を整えます。この時、インプラントは経時的に頭側に移動することがあるので、固定が必要です。
  2. 最後に全体のバランスを確認した上で縫合します。

この施術のポイントは、鼻翼軟骨の位置を前方にずらすことで、鼻を長くしているという点にあります。鼻中隔軟骨の延長は、あくまでも鼻翼軟骨の位置を変化させるために行うわけです。

長さ方向だけではなく、鼻尖の上下方向の変化もつけることができます。鼻尖をどのような位置に固定するのかによって、鼻のイメージは大きく変わります。自由度が高い分、ドクターの美的センスも問われる施術なのです。

費用について

手術内容 鼻中隔延長術
初回治療費 + 施術費すべて込み 660,000円(税込)
※保険対象外治療となります。
リスク 腫れ、むくみ、内出血

 

鼻尖縮小術(だんご鼻を治したい)

鼻の頭(鼻尖)がふくらんだ状態のダンゴ鼻。
鼻尖の形を変えるだけで、鼻全体をすっきりさせて美しい鼻筋を作り出すことが可能です。手術は鼻の中央部の両鼻翼軟骨間の余分な組織を除去して、鼻翼軟骨を両側から寄せて鼻先を細く修正します。

理想的な鼻の形にするには

ヒアルロン酸注入の流れ

日本人には団子鼻の人が少なくありません。そのような方の多くは「もっとほっそりしたシャープな鼻先だったらいいのに」と感じているのではないでしょうか。美人と感じられる方の鼻先のとがり具合は、曲率半径でいうと8~12mmの範囲に入ることが多く、それより大きいと団子鼻という印象を与えます。
また鼻の穴と鼻尖の関係も、顔を美しく見せるには重要なファクターになります。下の図のような比率が、一般的な美人の鼻です。

まず鼻下面から見た鼻尖の高さは、全体の1/3がよいとされています。また鼻尖幅は鼻橋基底(鼻と鼻の下が接している部分)の幅の3/4、鼻翼幅の1/2が理想です。鼻翼幅の平均は32mmなので、鼻尖幅を16mmにすれば、美しい鼻になるといえます。(鼻尖幅と曲率半径はまったく異なるものなので、混同しないでください)もしあなたが団子鼻だとしても、あきらめることはありません。施術によってよりほっそりとした、自然でシャープな鼻に変えることができるからです。

左に示すのは鼻の解剖図です。

鼻の解剖図

鼻の形は、鼻骨、外側鼻軟骨、鼻翼軟骨、そして軟骨上の軟部組織(脂肪など)の形状や大きさで決まります。

団子鼻は
(1)軟骨上の軟部組織が大きい
(2)鼻翼軟骨が大きい
(3)左右の鼻翼軟骨の間が開いている

といったケースがほとんどです。従って

(A)軟骨上の軟部組織を切除する
(B)鼻翼軟骨を縮小する
(C)左右の鼻翼軟骨の間を狭める

といった方法で修正できます。
一般的なクリニックで行われているのは、(B)と(C)の施術です。(B)を「鼻翼軟骨頭側切除術」といい、(C)の施術を「鼻翼軟骨間縫合」といいます。

日本人に適した鼻尖部縮小術とは

一般的なクリニックで行われている「鼻翼軟骨頭側切除術」と「鼻翼軟骨間縫合」は、日本人の団子鼻修正には向かないと述べました。
それはなぜなのでしょうか。
これは東洋人と西洋人の鼻尖には、解剖学的構造の差があるからです。東洋人と西洋人の団子鼻は、外見はとてもよく似ていますが、その要因は大きく異なります。西洋人の団子鼻の主な要因は、鼻翼軟骨の大きさと形態にあります。そのため西洋人に対しては、先ほどの2種類の施術は大きな効果があります。

これに対して東洋人(特に日本人)の場合は、鼻翼軟骨上に脂肪や皮脂腺が多く存在し、皮膚全体も厚ぼったく硬いという特徴があります。そしてその支持組織である鼻翼軟骨は、比較的小さくて薄く、柔らかいのです。そのため鼻翼軟骨だけを修正しても、鼻尖縮小の効果は限定的になります。それどころか逆に、問題が生じることもあるのです。

まず「鼻翼軟骨頭側切除術」ですが、確かに鼻尖の太さを協調する鼻の張り出しは減少しますし、外側鼻軟骨と鼻翼軟骨との間の繊維結合が切断されることで鼻翼軟骨が鼻腔内に落ち込むため、鼻尖縮小効果は認められます。しかし鼻翼軟骨を切除することで外側鼻軟骨との間にすきまができ、この状態で鼻翼軟骨同士を縫合することで、わずかに鼻尖の位置が上へと移動します。つまり鼻先が上がり、ブタ鼻になってしまう危険性があります。

「鼻翼軟骨間縫合」については、そもそも日本人のほとんどは鼻翼軟骨の広がりが団子鼻の原因ではないので、効果はほとんどありません。また日本人の鼻翼軟骨は小さくて柔らかいため、その間を単純に狭めてしまうと強度が不足し、鼻筋が曲がってしまう危険性があります。

それではどのような施術が効果的なのでしょうか。コムロクリニックでは、以下のような施術をお勧めしています。

  1. まず日本人の鼻先の大きさを決定する最も大きなファクターである、軟骨上の脂肪組織を切除します。
  2. 鼻翼軟骨の一部を切除して小さくします。
  3. 鼻翼軟骨間に、1.で取り出した脂肪の一部または患者さまの耳介軟骨を、形を整えて挿入し、鼻筋の強度を確保します。
  4. 鼻翼軟骨間を縫合し、鼻尖の幅を狭めます。

鼻先を自然に美しくするには、これら全ての操作が必要です。また(4)の鼻翼軟骨間縫合では、単に糸で寄せるだけではなく、鼻尖が曲がらないよう、左右対称にキッチリ縫合する必要があります。鼻の長さが短い場合には、鼻翼軟骨を中心に寄せるように縫合すると、正面からは補足見えても、横から見た場合に鼻先が丸くなったように感じることもあるので要注意です。
あらゆる方向から見てシャープな印象を与えるには、3次元的な美しさを追求した、きめ細かい施術が必要なのです。

施術のための切開方法も、最小限の切開ですませるクローズド法と、施術の視野を確保するオープン法を、適切に使い分けなければなりません。一般的な施術のほとんどはクローズド法で対応できます。しかし全体像を把握しながら複数の操作を適切に行うには、オープン法の方が適している場合もあります。
鼻先を高くしたい、下に向けたい、上に向けたいといったご希望がある場合には、この施術と同時に自家組織移植を行うこともあります。

実はこれらの手技を確実に行うには、かなりの経験と、3次元的センスが欠かせません。そのため鼻尖縮小術を安心して任せられるクリニックは、決して多くはないのです。
団子鼻の修正を考えていらっしゃる方は、是非ともこの点にご注意ください。

特徴

  1. 鼻の穴の中からアプローチしますので手術痕は目立ちません。
  2. 鼻先の形が少し変わるだけでも、鼻全体がすっきりと見えます。

鼻尖部縮小術

鼻尖部縮小術

費用について

手術内容 鼻尖部縮小術
施術時間 40~60分
入退院 日帰り手術
初回治療費 +
施術費すべて込み
330,000円(税込)
※保険対象外治療となります。
当 日 肌色テープ固定
5~7日後 検診、抜糸、テープ固定除去、抜糸後メイク可
リスク 腫れ、むくみ、内出血

 

プチ隆鼻(手軽に鼻を高くしたい)

鼻筋にヒアルロン酸などを注入することで、鼻を高くすることもできます。これがいわゆる「プチ隆鼻」です。プチ隆鼻はメスを使わず、注射で注入を行うだけなので、5分程度で施術が終わり、ダウンタイムもありません。そのため気軽に受けることができます。
また単に鼻を高くするだけではなく、斜鼻(顔面強打などによって鼻筋が曲がってしまうなど)、軽度のわし鼻、鼻の穴が目立つケースなどにも適用できます。ボリュームの足りない部分に注入することで、全体的な形を整えることができるからです。

注入素材の代表格はヒアルロン酸です。ヒアルロン酸は天然多糖体で、生物学的適合性が高く、非アレルギー性なので即日注入できるという特長があります。その効果の持続期間は約1年ですが、実際にはそれ以上吸収されずに残ることが多いようです。また、もし気に入らない場合には、ヒアロニダーゼによる溶解も可能です。このように数多くの利点があるため、広く使われています。
ただし、ヒアルロン酸による隆鼻にはひとつだけ欠点があります。施術者が注意深く細い鼻筋を作ったつもりでも、数ヶ月かけてヒアルロン酸が徐々に周囲に広がり、細くて明解な鼻筋を維持することが難しいことです。

ヒアルロン酸以外の注入素材としては、アクアミドやレディエッセ等があります。アクアミドとはジェル状の製剤で、ヒアルロン酸よりも効果が長く持続するという特長があります。
またレディエッセは骨や歯を形成するために必要な「ハイドロキシアパタイト」系の注入剤です。これは強度が強く、やはりヒアルロン酸よりも効果が長続きします。
ヒアルロン酸を含め、これらの注入素材はいずれも非アレルギー性であり、FDA(米国における厚労省)、CE(EU圏の安全規格)にも認可され、美容医療分野でも広く使用されています。料金的にリーズナブルで、患者様の希望に沿って注入量を調節できる等のメリットがあるため、最近では増加の一途をたどっています。

注入手順は以下の通りです。

  1. 注入前に患者様を座位にして注入範囲をマーキングします。
  2. 鼻根部の中央の最も低い部分を中心に、少しずつ注入しながら馴染ませていきます。
  3. 患者様には適宜鏡を見ていただき、不足している場合には0.1cc単位で追加しながら、理想的な高さまで持っていきます。

下の写真は施術例です。

プチ隆鼻

施術後(二重まぶたの施術も同時に行っています)
斜鼻の場合は、本来あるべき理想的な鼻筋の中心にマーキングし、左右対称を目指して、足りない部位を補っていきます。但し、陥凹側にボリュームを付けるため当然鼻筋が太くなります。したがって斜鼻の程度が強い場合は外科的治療をお勧めします。
面から見て鼻の穴が目立つケースでは、鼻孔縁に注入します。ただしこれにも限界がありますので、医師とよく相談して決めてください。

外科的治療を行う前に、施術後のシミュレーションのために、プチ隆鼻を行うケースもあります。
なおヒアルロン酸注入は、鼻先に近い部分ほど、高度な技術が要求されるようになります。鼻先に近くなるほど皮脂腺が多く、うまく注入しないと注入素材が皮脂腺から出てしまうからです。技術力の低いクリニックでは、鼻先への注入を避けるケースが多いようです。もちろんこの場合は、全体的にバランスの取れた形状を作ることは難しくなります。

「プチ隆鼻」は確かに手軽に行えますが、ドクターの技術力によって仕上がりは大きく左右されます。プチ整形は料金の安さで選ばれることが少なくないようですが、技術力の高さでクリニックを選んだ方が安心だと思います。

費用について

手術内容 ヒアルロン酸注入による隆鼻術
費 用 0.1cc/11,000円(税込)
※保険対象外治療となります。
リスク 腫れ、むくみ、内出血

医療法人財団興学会
新橋歯科医科診療所
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住所:〒105-0004
東京都港区新橋4-9-1 新橋プラザビル2階

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駐車場:近隣のコインパーキングをご利用ください

ご利用可能カード

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※ご利用頂ける提携医療ローン(メディカルローン)が
あります。お気軽にご相談ください。

午前 9:30 ~
午後 1:00


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午後 2:00 ~
午後 6:30


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○美容外科・美容皮膚科/ダイエット外来
□歯科診療/ボトックス外来/点滴外来

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